間be音
sounds between sounds


2011 / 木、シナ合板、ピアノ線、鉄、アクリル絵の具、フエルト、象嵌(貝、木) 
音・空・観 


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行と行の間を読むように音と音の間を聴く

音の印象は

音律によって変わります。現在は平均律が主流ですが、世界にはいろいろな音律があります。 中国っぽい調べ、沖縄調、ガムラン風な響き、音と音の組み合わせ方で音律が生まれます。
『間 be 音 』では、響き合う音と音の関係性をテーマにしました。
作品にはすべて、ピアノ線による音源を設えています。
例えば、《5つのTalk Tale Pole(伝柱)》には、それぞれの柱に異なる音律のピアノ線を設えています。ピアノ線で造ったこの8つの音の組み合わせは、柱毎に違いますが、どの柱も同じ音から始まります。それぞれの柱のピアノ線を上から順に叩いてみて下さい。ひとひとつの音と音の繋がりが異なる印象を生んでいることに気づくでしょう。トイピアノやピアノ線のオブジェにも同様の音を設えています。音を聴くという行為は、その「繋がり」=「間」を聴くということでもあるのです。


音・空・観シリーズは

空間を構成するネットワークを作品によって探求する試みです。そのネットワークの中でも、 「音」がこのシリーズの主要なテーマです。