気流を聴く人(扉音)
Aeolian harp
2008 / 木(楓、黒檀、チーク)、ペグ、象嵌(木、貝)、天然ニス
音・空・観
古代ギリシアの神話に由来するエオリアン・ハープ(Aeolian Harp)
は、ウインド・ハープ(Wind Harp)とも呼ばれる風力を利用した楽器です。自然に吹く風が弦を揺らし音を鳴らすというのです。
自作のパーツを組み立て、それらしきオブジェをつくってみました。実際に音を聞くことは不可能だと思いつつも、音を待つという特別な時間が生まれました。
「音・空・観」シリーズは、空間を構成するネットワークを作品によって探求する試みです。そのネットワークの中でも、 音 がこのシリーズの主要なテーマです。
©️chitose Noguchi