間 be 音
Sound within Sounds




 

 



 




 

 



 




音の印象は音律によって変わります。現在は平均律が主流ですが、
世界にはいろいろな音律があることをご存知でしょうか。
中国っぽい調べ、沖縄調、ガムラン風な響き、これらは音律の違いから生まれます。
音律は、音 と 音 の 関係性 といってもいいでしょう。

本展、『 間 be 音 』では、響き合う 音 と 音 の関係性をテーマにしました。
作品にはすべて、ピアノ線による音源を設えています。
例えば「5つのTalk Tale Pole(伝柱)」 には、それぞれの柱に異なる音律のピアノ線を
設えています。ピアノ線で造ったこの8つの音の組み合わせは、柱毎に違いますが、どの
柱も同じ音から始まります。それぞれの柱のピアノ線を上から順に叩いてみて下さい。
ひとひとつの 音 と 音 の繋がりが異なる印象を生んでいることに気づくでしょう。
音を聴く という行為は、その「繋がり」=「間」を聴くということでもあるのです。




(C)2005 Chitose Noguchi